腐朽診断実施しました。

2022年9月26日に、一般社団法人日本樹木医会東京都支部所属樹木医の皆さんに、腐朽診断を行ってもらいました。

樹木医の菊池先生(右)と篠田先生(左)
貫入抵抗測定器 IML-RESI PD500

腐朽(ふきゅう)診断とは、特殊な診断装置を使って、幹の内部の腐っている部分(腐朽)や空洞がないかを調べて、対象樹木の健康度合いを測るものです。

当マンションの2本のオオカンザクラと3本のソメイヨシノすべての診断をして頂きました。
診断報告書は、以下をクリックしてください。

221015腐朽診断報告書.pdf (6.4MB)

ライオンズガーデン桜の配置(右がマンション)

診断結果は、以下のとおりです。
オオカンザクラのBの空洞が大きかったので、樹勢を回復させて健全材の肥大成長を促す必要があるとのことです。

オオカンザクラ 2 本について

 Aは 11%程度の腐朽空洞率と健全材の厚みが薄い箇所が見られた。健全材も多く見られたため、 倒木や折損の危険性は低い状態と考えられる。処置としては、枯枝や線を飲み込んでいる枝などの除去や継続的な管理を推奨。
 Bは 5 本中最も腐朽空洞率が大きく 32.63%。根株内部に腐朽空洞が 大きく広がっていることが確認されたが、樹勢衰退傾向のため枝葉の密度が低いため風圧の影響は 少ないと考えられる。現時点での対策としては支柱の設置や風圧軽減剪定などを行うよりも樹勢を 回復させて健全材の肥大成長を促すこと、枯枝や危険な枝は除去していくことが安全面として必要 と考えられる。同時に2~3年後に再度腐朽診断を行い腐朽の状態を確認することが望ましい。

ソメイヨシノ 3 本について

 ソメイヨシノ 3 本では大きな腐朽空洞は確認されなかった。C と D はわずかに腐朽空洞が確認 された程度、E では心材付近に腐朽空洞が点在するように確認され、今後腐朽の拡大に注意が必要 である。ソメイヨシノ 3 本については倒木の危険性は低いと考えられ、早急な安全対策が必要とい う状態ではない。ただ樹冠が大きく樹高もあることから枯枝や支障枝は継続的に発生していくこと と樹幹内部の腐朽は進行していく可能性があるため、継続的な管理を行っていくことが安全面において必要と考えられる。